オルガノイド研究開発と利活用事業

ユーザーのニーズにマッチしたオンデマンドのオルガノイド作製

手術検体から樹立したオルガノイドラインの作製は私たちを含め、世界中で取り組まれています。一方、臨床検体を利用する目的は、ユーザーによって様々です。特定のがん種、病期、治療介入の有無など、ユーザーの必要要件にあらかじめ対応することは困難です。私たちは、オルガノイド作製の技術力と検体収集能力の高さを活用して、ユーザーのニーズにマッチした検体の収集にも対応します。基盤技術の一つは、凍結保存組織からのオルガノイド培養です。例えば、薬剤耐性例など治療応答性に絞った検体が必要な場合、すべての治療対象者の検体からオルガノイドを調製するのではなく、組織を凍結保存し、臨床での治療応答性が判明した段階で、凍結組織からオルガノイドを調製します。培養可能凍結組織の供給も可能です。また、腫瘍組織からオルガノイドを回収する高い技術力により、患者組織から調製したオルガノイドのアッセイを短期間で完遂することができます。さらに、最近、私たちはがん幹細胞の薬剤耐性分画の分離培養に成功しており、このオルガノイドライブラリー作製も進行しています。
私たちは数多くのがん種のPrimaryオルガノイドの作製が可能であり、さらに作製したオルガノイドには患者さんの臨床情報が付随しております。このオルガノイドを用いて、お客様のご要望に応じた研究・受託試験に対応いたします。ご質問やご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問合せください(お問い合わせ窓口)

対応可能ながん種:
乳がん、大腸がん、胃がん、肺がん、食道がん、卵巣がん、子宮体がん、子宮頸がん、膀胱がん、尿管がん、腎がん、肝臓がん、膵臓がんなど

オンデマンドオルガノイド作製のフロー

クリニカルバイオリソースの品質管理について

京都大学大学院 医学研究科クリニカルバイオリソース研究開発講座